睡眠不足は、ビタミン不足が原因?


催眠作用のあるセロトニンに、ビタミンB6が不可欠

催眠作用のある脳内化学物質として セロトニン が注目されています。

セロトニンは、催眠作用、鎮痛、神経安定作用 のある神経伝達物質で、
不足すると うつ病 の原因になると考えられています。

タンパク質(アミノ酸)のひとつである トリプトファン は、体内に入ると脳に運ばれ、
ビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムとともに セロトニンをつくります。

セロトニン不足が、入眠困難の原因になるのです。

パソコン作業やテレビなどで目・耳・神経を長時間酷使すると
ビタミンB6をはじめとするビタミンB群が著しく消耗します

そして、ビタミンB6 が不足するとセロトニンをつくれなくなり
入眠困難、浅い眠り などで睡眠不足になり、
それがさらに ビタミンB6を尿から排出させて、不足を招くという悪循環になります。

目・神経の酷使 ⇒ ビタミンB6不足 ⇒ セロトニン不足 ⇒ 入眠困難 ⇒ ビタミンB6不足
というサイクルです。

昼夜逆転などの不規則な生活も ビタミン B6を不足させます。

こうなると、不活発、怠惰、気分が変わりやすい、判断力が鈍る、不機嫌 などで
体は、自分の体を守ろうとします。 (自己防衛手段なのです。)

  • パソコンなど目や神経を酷使することが多い方
  • 睡眠不足の方
  • 眠りが浅い方
  • なかなか眠りにつけない方
  • 朝起きた時、だるさが抜けず、疲れが続く方

などは、ビタミンB6不足によるセロトニン不足、の状態が考えられますので
ビタミンB群(ビタミンB6、ナイアシンなど)をきちんと取るように心掛けてみてください。

ビタミンB6不足は、アレルギー性疾患の原因にもなります

また、ビタミンB6 不足は、免疫力を落としてかぜ・インフルエンザなどにかかりやすくし、
アトピー・ぜんそく・花粉症・鼻炎などを抑える「プロスタグランジンE3」 を
体内でつくれない体質 に陥らせます
                    (⇒詳しくは「脂肪酸とアトピー」をご覧ください。)

また、抗生物質や経口避妊薬を長期服用している場合、ビタミンB6が不足しがちになります。

ビタミンB6は、
サンマ、さけ、いわし、かつお、バナナ、アボガド などに含まれますので
食事からしっかり取るようにしたいものです。

サプリメントも活用しながらビタミンB群が不足しないようにしましょう。
 (サプリメントの場合、ビタミンB6単独のものではなく
  総合ビタミン剤、ビタミンミネラル剤、ビタミンB群配合剤など
  バランスのいいものを選んでください。)

バナナは、ビタミンB6とセロトニンが豊富で、リラックス効果があります。
  (ただ、夜の食べすぎは避けてください。)


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